1 販売所・取引所の違い
この一連のシリーズでは、初めて仮想通貨投資を始める方や、すでにやっているけどまだ手探り状態で、フワフワしている方向けに、仮想通貨投資の基本的な投資順序、方法をまとめていきたいと思います。
仮想通貨投資の主な流れは以下のようになります。
1 販売所・取引所の違い
2 販売所・取引所の選び方
3 日本円を入金する
4 仮想通貨を買う
5 損益を確定させる
6 日本円を出金する
順を追って説明していきますね!
今回は、1の販売所・取引所の違いについて解説します。
仮想通貨取引所には、
「販売所」と「取引所(交換所)」の2つがあります。
字面だけ見ると、なんだか似てるように思えるのですが、基本的な性質が異なります。
販売所とは ☞ 文字通り店でコインを販売している
その名の通り、ビットコインなどの仮想通貨を販売している場所、ということです。
ユーザーは、その販売所が提示している価格で、コインを買ったり売ったりします。
それ以外の指値など、ユーザーの希望額での売買はできません。
日本の販売所でもっとも有名なのは、ビットフライヤーです。ビットフライヤーは万が一、メールアドレスやパスワードが盗まれて、不正に日本円出金されたときの補償があります。その金額たるや500万です。ここまで補償があるのは今のところビットフライヤーのみですね。
そして、ここで仮想通貨を買うということは、ビットフライヤーという店が保有している(買って持っている)コインを、私たちユーザーが買うという図式です。
また、同様にコインチェックも販売所です。コインチェックはアプリがとても使いやすくできています。アプリの使い勝手で言えば、販売所・取引所の中でNO1!ですね。
両社のくわしい使い方はまた別の記事で説明します。
取引所とは ☞ ユーザー同士で売買
一方、取引所とは、その取引所にアカウントを持っているユーザー同士でコインの売買を行う場所です。
株投資をやったことのある人なら、株の証券取引所のような場所といえば、イメージしやすいかもしれません。
たとえば、
ユーザーAさんが1BTC=150万円で 2BTC 買いたいと思っても、
売りに出しているユーザーの中で、1BTC=150万円で2BTC以上のビットコインを売りたい人がいなければこの「買い」は成立しません。
売りたい場合も同様で、ユーザーが売りたい金額を提示しても、その金額で買ってくれるユーザーがいなければ「売り」は成立しません。
販売所のメリット
では販売所を使うメリットは何でしょうか。
販売所で売買するメリットは、ずばり「確実に売買できる」という点です。
販売所が提示している額であれば、その販売所の定めた限度額以内なら大即売買できるのです。販売所の提示した金額で好きな量を買うだけなので実にシンプル。
と聞くと、販売所の方が「やりとりも簡単で便利」に思えますよね?でも販売所を使うデメリットもあります。
販売所のデメリット
販売所のデメリットは、「売値」と「買値」のスプレッド、つまり「差額」が大きいということです。
このスプレッドが大きいほど、取引コストが高くなり、売買するレートにそれが反映されて取引所で買うよりも割高になります。
取引所のメリット
取引所のメリットとは、自分が売買したい金額を指定する「指値」での注文ができることです。
たとえば、いまはまだ1BTCが150万だけど、1BTCが145万になったら0.2BTC買う、などの購買価格の指定ができるのです。
高くなってから売る、安くなってから買う、という希望額での注文が可能。
ただし、その仮想通貨が自分が指定した価格にならなければ約定しないので、今すぐに買いたい、売りたい人には向きません。
取引所のデメリット
その場ですぐ買う場合には、「成行注文」をすれば約定しますが、その時点のレートより高い金額で売り買いすることになる可能性があります。
ですので、即、その通貨がたくさんほしい!という場合に、希望額で、ほしい量(そんなに大量じゃなければ普通は希望量は買えますが)が即買えないということが起きます。
結局どっち??
結局どちらもメリットとデメリットがあるので、目的に合わせて使うということになります。
・すぐに大量の仮想通貨が欲しい ⇒ 販売所
・すぐに仮想通貨を売買したい ⇒ 販売所
・少しでも安く仮想通貨を買いたい⇒ 取引所
・少しでも高く仮想通貨を売りたい⇒ 取引所
といったところですね。
次は、各販売所、取引所とその扱っているコインなどについて詳しく解説します!